「在日の強制連行」説がどれくらい信じられていたか

「在日は強制連行されてきた人々およびその子孫」という言説が、どれくらい信じられていたか (→在日や本国人はどう説明してきたか

左翼というのはずっと嘘をついてきたんですよ。 つくる会がそのことを持ちだしたのは、いや、つくる会でなくてもいつか誰かが持ちだしたんです。つまり、在日の方々が大半が強制連行されたかのような虚構を左翼は吹いてきた。一旗揚げるために来たというのが実は大半なんです。戦後日本の左翼は弱者性を顕揚するために、ある種の比喩として(強制連行されたという)嘘をついてきた。僕なんかも小さいころは左翼が言ってた教育を真に受けてたから大半は強制連行だと思ってましたけど。そして半島の方々は乗ったんですよその嘘に。それは弱者利権があるからです。それによって政治的なポジションや経済的な権益が得られるのでその虚構に乗った。左翼も、日本における左翼的なレジームを国民に定着させるために半島人を利用したんだ、ということを語り伝えればいいのに、それをやらなかったため、途中から左翼自身も本当にその物語を信じてしまうようになった。
宮台真司 2006.7.14 動画

ある朝鮮人は、畑で仕事をしていたらトラックがやってきて、「おい、貴様、いいから乗れ」と命令されました。そのまま日本に連れてこられたりしたそうです。「いやだ」と反抗すれば、殴ってでも連れてきたんでしょう。「これは命令だ」と。それが強制連行のおそろしいところです。
井筒和幸『民族の壁どついたる!』(2007) 67頁

だけど指紋押捺の本当の問題は、僕たちみたいな外国人とは別の、はっきり言えば僕とは直接関係ないところにあるんですね。それは韓国人のことです。(中略)ヒューマニテリアン(人道主義者)が「人権侵害だ」と文句をいうのと、韓国人が怒っているのとは内容が違います。
いま日本に韓国人が大勢いるのは、日本と韓国の過去の不幸なつながりの結果ですね。僕らは自由意志で来ているけれど、何代も何代も日本にいる韓国人は、最初から来たくて来たんじゃないし、帰ろうと思っても、そう簡単に帰れません。そういう人たちと僕みたいのと、いっしょの外国人扱いしているのは、ちょっとおかしいんじゃないかと思うんですね。
ケント・ギルバート『ボクが見た日本国憲法』(1989) 

かつて我が国が三十六年間植民地支配をした時代に、朝鮮半島から(強制)連行してきた人たちが、今70万人と言われる在日を構成している。一世はかつて、日本国民として創氏改名をさせられ、兵役にも従事し、日本国民として困難な時代を乗り切ることになった。従って、日本社会に貢献し義務を果たした一世やその子孫にわが国の地方参政権を与えることは、日本が国際国家としてありうる道ではないかと一人の政治家として考える。
野中広務 2000.9.21 産経新聞 ~鄭大均『在日・強制連行の神話』19頁

「在日朝鮮人」…第二次大戦前の日本の朝鮮支配の結果、日本に渡航したり、戦時中に労働力として強制連行され、戦後の南北朝鮮の分断、持ち帰り資産の制限などにより日本に残留せざるを得なくなった朝鮮人とその子孫。
『広辞苑』94年版 ~鄭大均『在日・強制連行の神話』17頁

1910年に韓国を併合して以来、日本の子孫たちは一般に、朝鮮人を無学で原始的な民族、とみなしてきた。朝鮮の文化など学ぶ価値はない、と。
実際、日本の占領時代の後半に、いわゆる「大東亜共栄圏」の推進者たちは、朝鮮人に自国語で話すことさえも許さなかった。非征服者をきわめて軽視した扱いである。 しかも、百五十万人以上の朝鮮人を日本に連れ帰り、強制労働させている。
戦後、そのうちの六十万人が日本に残ることを選択した。 北と南に分裂してしまった朝鮮半島の、政治的混乱に巻き込まれるのを恐れたからだ。
ロバート・ホワイティング 2000 『東京アンダーワールド』 ~鄭大均『在日・強制連行の神話』11頁

日本に住むコリアンの多くは、朝鮮系アメリカ人とは異なり、むしろアフリカ系アメリカ人にいくぶん似て、みずから選んで日本にいるわけではない。
ノーマ・フィールド(シカゴ大教授) 1995.5月号 『思想の科学』 ~鄭大均『在日・強制連行の神話』12頁

かつて日本人であって、そして日本に自分の意志と反して連れてこられて、そしてその方々が地方参政権を持つ、特別永住外国人について参政権を持つ、それは日本の国家として大事なこと
原口一博・衆議院議員 2010.1.14 於:日本外国特派員協会(動画

「二代目だけということは、その二代目の子どもたちはどうなるんですか」
「もし、みな子を韓国人にした場合、永住権はないということだ」
「つまり、日本に帰化するか、祖国に帰るか、どっちかにしろって言ってるんですか」
「そうなるな」
「ひどいなあ、それは」
「でも、国の政策としては正しいと思うよ。だって、イギリスとかドイツとか、労働力が足りなくなって、アラブやトルコから人を入れて、それがどんどん増えていき、権利だなんだと言い出したために、いまその処理に困ってるだろうが」
「でも、在日韓国人の場合は、違うでしょう。日本は昔、あれだけひどいことをしたんだから
「オレは、そういうとこに甘ったれては生きてこなかったんだ」
現在、日本政府は、協定三世の永住権を保証すると明言していて、俗にいう「91年問題」で間もなく永住権は確定することになっています
つかこうへい 1990 『娘に語る祖国』 (→つか4

慰安婦そのものは、大した問題ではない。私はその発端となった1991年の事件から立ち会い、その経緯は『朝日新聞 世紀の大誤報』にも書いたが、第2次世界大戦の戦場に娼婦がいたというだけの話である。しかしこの問題を取材したことは、私にとっても大きな転機だった。
(中略)
その後も私は「日本の戦争犯罪」を取材する中で、それまでの歴史認識に疑問をもつようになった。確かに日本はアジア各地で戦争をして多くの犠牲者を出したが、それは軍国主義者が領土を拡大するための「帝国主義戦争」だったのだろうか。朝鮮半島を植民地支配した歴史はあるが、朝鮮人労働者を「強制連行」した結果、彼らが在日朝鮮人になったというのは本当だろうか。
疑問をもって調べると、現在の歴史学ではこういう事実がほぼ否定されていることがわかる。
池田信夫 2015 http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51935544.html

 在日朝鮮人がかつての植民地時代に日本によって強制連行された人々、およびその子孫であるという主張は、在日朝鮮人問題の本のなかに必ずといっていい程出てくるもので、また何か朝鮮問題に関する集会のなかでも枕言葉のようによく出てくるものである。九二年の従軍慰安婦問題の集会を見に行った時も、講師の在日朝鮮人女性が「私の父母は強制連行されてきました」と語っていた。
(中略)
私は在日朝鮮人一世の二十人以上から直接に話を聞いてきた。当然なぜ日本に来たのかということも聞かせてもらってきたのだが、すべて強制連行ではなかった。(中略)少なくとも日本の官憲によって自らの意思に反して無理に連れて来られたという人は、私の知る一世では又聞きも含めて皆無であった。
(中略)
この時代の大日本帝国は軍国主義で国家総動員体制下にあり、日本人も植民地の人々も「徴兵」「徴用」「勤労奉仕」「挺身隊」等で戦争のために強制的に駆り出され、それから逃れようとするのは犯罪だった時代なのである。朝鮮という植民地のみに、日本や他の植民地(台湾)よりも特別に厳しく人間の徴発を行なったということはない。朝鮮人にだけ「強制連行」という言葉が定着しているのはどういうことなのか、疑問に感じている。
(中略)
在日朝鮮人の運動で、私たちは強制連行されてやむなく日本に住んでいる、その私たちに公務員就任権や参政権がないのは不当であるという主張が見られたので、それはおかしいよ、と私は言ったのである。在日一世の身の上話を聞いて、強制連行されて日本に来たと言う人は、私の知る範囲で誰一人いなかったのである。在日の権利要求の根拠に「強制連行」をもちだすのは、私は賛成できない。
辻本武 2000.4 http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/daiyonjuuhachidai

<長崎の高校生ら28人韓国へ 核廃絶求め街頭署名や被爆者交流>
市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は20日、長崎市役所で会見し、核兵器廃絶の署名活動に取り組む高校生ら28人を韓国に派遣すると発表した。29日~4月1日までの4日間で、現地の高校生や被爆者と交流したり、署名活動に取り組んだりする。 (中略)
今田さんは「日本は唯一の被爆国とされているが、長崎や広島には強制労働させられていた韓国人が大勢いて被爆した。在韓被爆者の話を聞いて真実を知り、世界に発信したい」、大隈さんは「在韓被爆者の方に、被爆した直後の気持ちや時間がたった今、被爆の事実をどのように認識しているのかを聞いてみたい」と話した。
長崎新聞社 2019.3.21 https://this.kiji.is/481257910501573729?c=174761113988793844

※追加随時 (→在日や本国人はどう説明してきたか