クリスマスが日本文化ではない理由(証明)

▼ クリスマスは日本文化じゃないよ!
▼ いやいや、クリスマスはもう日本文化として根づいているんじゃないの?

こんなやりとりを、誰でもいちどは見たことがあるのではないだろうか。

ここでは社会的事実(*1)という概念をつかって、クリスマスが日本文化ではないことを証明してみよう。

社会的事実とは、その社会で常識となっていて、それを逸脱すると唖然としてしまうもの、強い違和感を覚えるものをいう。このもっともわかりやすい例は「礼儀」である。(たとえば目上に敬語を使わないと唖然とされる)

さて、次のようなプラカードを掲げたデモ行進を見かけたと仮定しよう。

そして○○の中に、いろいろな言葉を代入して、それぞれどのような印象を受けるか、考えてみる。

「○○中止のお知らせ」
「○○は日本文化ではない!」

○○=クリスマス、バレンタイン、ハロウィン、ひなまつり、鯉のぼり、七夕、夏祭り、正月、初詣…等々

クリスマスやバレンタイン、ハロウィンであれば、平常心で傍観できるだろう。

しかしそれ以外の言葉になると、思わず眉をひそめてしまうのではないだろうか?

この心理的反応の差が、クリスマス等が単なる商習慣であり、日本の文化ではないことの証明である。

社会的事実は、その社会で何が自明視されているのか、人間の心理を測定するのにとても便利な方法である。

社会的事実は、とくにその社会の文化的本質をあらわしている。

なおプラカード(文)の修正が適宜必要になるが、英語、日本語、日本史、着物、洋服、桃太郎、西遊記、もののあはれ…等々いろいろな言葉を○○の中に入れてみると、何が日本の価値観で、何が日本の文化として自明視されているのかを、確かめることができるはずである。

(終)

*1) 「社会的事実」…デュルケーム(1858-1917)が発明した社会学の用語。 詳しくは下の関連リンク参照。